個人事業主が認められる経費一覧【勘定科目別・使えるもの使えないもの】

個人事業主が認められる経費一覧【勘定科目別・使えるもの使えないもの】
確定申告ドットコム|鮎澤パートナーズ
税理士(第142873号)・公認会計士(第28451号)・社会保険労務士・行政書士が監修。年間500件以上の確定申告・記帳代行を支援。
📋 税理士監修 📚 完全網羅 💡 節税対策

個人事業主が認められる経費一覧【勘定科目別・使えるもの使えないもの】

「これって経費にできる?」と迷う個人事業主に向けて、青色申告決算書の19勘定科目別に経費計上の判断基準を完全解説。使えるもの・使えないものの具体例、グレーゾーンの判定ルール、業種別の経費率目安まで、自分のケースに当てはめて使えます。

🏆 結論:経費の判断軸は「事業との関連性」が客観的に証明できるか

個人事業主の経費に金額的な上限はありません。「事業を行うために必要な支出」であれば原則として全額経費にできます。重要なのは、その支出が事業のために必要だったことを領収書・記録・摘要メモで客観的に説明できるかどうか。本記事の19勘定科目別一覧と業種別目安で、迷うことなく経費判断ができるようになります。

個人事業主の経費とは:3つの判断要件

個人事業主の経費(必要経費)は、所得税法第37条に「総収入金額を得るために直接要した費用」と定義されています。漠然と「事業に使ったから」では経費にならず、3つの要件をすべて満たす必要があります。

経費の3要件

要件 内容 立証方法
①事業との直接関連性事業を行うために必要な支出か業務目的の説明・取引先名
②支払事実の客観性実際に支払ったことが証明できるか領収書・カード明細・通帳
③金額の合理性支出額が事業規模と整合的か売上比・取引先規模との比較

経費計上の3つのメリット

効果 概要
所得税・住民税の軽減課税所得が減少→税率に応じて節税
国民健康保険料の軽減所得連動の保険料が下がる
事業の収支管理が明確化どこにお金を使ったか把握できる

💡 実務のポイント

「経費を増やせば節税になる」と考えがちですが、所得税率20%の人なら経費10万円増=実質2万円の節税にすぎません。一方、その10万円は実際に支出した現金です。「節税のために無駄な経費を作る」のは本末転倒で、必要な経費を正しく漏れなく計上することが重要です。

青色申告決算書の標準勘定科目19科目一覧

国税庁の青色申告決算書には、損益計算書(P1)に19の標準勘定科目が記載されています。この科目に従って経費を整理すれば、決算書作成がスムーズです。

No 勘定科目 主な内容
1租税公課事業税・固定資産税・印紙税
2荷造運賃商品の梱包・配送費
3水道光熱費電気代・ガス代・水道代
4旅費交通費電車賃・タクシー代・出張宿泊費
5通信費電話代・インターネット代・切手
6広告宣伝費Web広告・チラシ・看板
7接待交際費取引先との会食・贈答品
8損害保険料事業用火災保険・自動車保険
9修繕費事務所修繕・機器修理
10消耗品費10万円未満の文具・備品
11減価償却費10万円以上の固定資産の年次償却
12福利厚生費従業員の慶弔費・健康診断
13給料賃金従業員の給与・賞与
14外注工賃業務委託費・外注費
15利子割引料借入金利息
16地代家賃事務所家賃・駐車場代
17貸倒金回収不能の売掛金
18専従者給与青色事業専従者への給与
19雑費他科目に当てはまらない費用

勘定科目別:認められる経費・認められない経費

1. 租税公課

経費にできる 経費にできない
個人事業税・固定資産税(事業用部分)・自動車税(事業用)・印紙税・登録免許税・不動産取得税・消費税(税込経理)・収入印紙所得税・住民税・国民健康保険料・国民年金・延滞税・加算税・交通違反金・各種反則金

2. 荷造運賃

経費にできる 経費にできない
商品配送費・梱包資材(段ボール・テープ)・宅配便代・郵送料(商品・販促品)・引越業者(事業移転時)私用品の配送費・引越費(自宅のみ)

3. 水道光熱費

経費にできる 経費にできない
事業用電気代・事業用ガス代(料理教室等)・事業用水道代(美容室等)・灯油代(暖房用)家事按分対象外の自宅電気・自宅ガス代の全額計上

4. 旅費交通費

経費にできる 経費にできない
電車賃・バス代・タクシー代・新幹線・飛行機代・出張宿泊費・ガソリン代(事業按分)・駐車場代(業務時)・高速代・コインパーキング代通勤費(自宅から事業所への移動はあり、自宅兼事務所はなし)・私用旅行・家族旅行

5. 通信費

経費にできる 経費にできない
固定電話代・スマホ代(事業按分)・インターネット回線(事業按分)・切手・ハガキ・郵送料・FAX代・サーバー代・クラウド利用料完全私用のスマホ全額・家族のスマホ代

6. 広告宣伝費

経費にできる 経費にできない
Google広告・Meta広告・チラシ印刷・看板代・名刺・パンフレット・SEO対策費・ホームページ制作費(20万円未満)・SNS広告・試供品配布私的SNS用広告・友人への贈答品(交際費)

7. 接待交際費

経費にできる 経費にできない
取引先との会食・接待ゴルフ・取引先への贈答品(お中元・お歳暮)・慶弔費(取引先関係者)・新年会・忘年会(従業員と取引先合同)家族との食事・私的な飲み会・友人との会食・自分一人の食事

8. 損害保険料

経費にできる 経費にできない
事業用火災保険・地震保険(事業按分)・事業用自動車保険・事業者賠償責任保険・店舗総合保険生命保険・医療保険・個人年金保険(別の所得控除で処理)

9. 修繕費

経費にできる 経費にできない
事務所原状回復費・機器修理代・PC修理代・車両修理(事業用)・店舗内装修繕・ソフトウェアバグ修正改良・機能追加(資本的支出として固定資産化)

📢 修繕費 vs 資本的支出の判定

原状回復・維持管理は「修繕費」(経費)、改良・機能追加は「資本的支出」(固定資産→減価償却)。判定迷うものは、20万円未満なら全額修繕費OKという特例があります(修繕費等の判定基準による)。

10. 消耗品費

経費にできる 経費にできない
10万円未満のPC・タブレット・プリンター・文具・コピー用紙・トナー・名刺・USBメモリ・椅子・机・小型冷蔵庫(事業用)10万円以上の物品(減価償却資産)・私用との兼用品の全額

11. 減価償却費

経費にできる 経費にできない
10万円以上のPC・カメラ・自動車・店舗内装(取得価額×法定耐用年数で按分)・建物減価償却費(自宅事業使用分)土地(償却対象外)・事業未使用の固定資産

12. 福利厚生費

経費にできる 経費にできない
従業員の健康診断費・社員旅行・忘新年会(従業員)・残業食事・慶弔金・予防接種費・制服事業主本人の福利厚生(家族専従者除く)・本人の健康診断・本人の人間ドック

⚠️ 個人事業主本人の健康診断・人間ドックは経費NG

福利厚生費は「事業主が従業員に提供する」福利厚生のため、事業主本人や同一生計家族の健康診断費・人間ドックは経費計上できません。法人化すれば経費化できる項目で、これを目的に法人成りを検討する事業主も多いです。

13. 給料賃金

経費にできる 経費にできない
従業員給与・パート・アルバイト給与・賞与・退職金・通勤手当(限度額内)事業主本人の生活費・同一生計家族への給与(青色事業専従者給与の届出ありを除く)

14. 外注工賃

経費にできる 経費にできない
業務委託費・フリーランスへの発注・SES外注費・デザイナー外注・翻訳外注・記事作成外注同一生計家族への外注(専従者給与扱い)・実態は給与の偽装外注

15. 利子割引料

経費にできる 経費にできない
事業用借入金の利息・住宅ローン利息(事業按分)・手形割引料・カード分割払い金利借入金の元本返済・住宅ローン元本

16. 地代家賃

経費にできる 経費にできない
事務所家賃・店舗家賃・駐車場代(月極)・トランクルーム代・自宅家賃(事業按分)・更新料・レンタルオフィス代敷金(資産)・保証金(資産)・自宅家賃の全額・同一生計家族への家賃

17. 貸倒金

経費にできる 経費にできない
取引先倒産による売掛金損失・1年以上回収不能の売掛金・法的整理での切捨額回収可能性のある売掛金・友人への貸付金損失

18. 専従者給与

経費にできる 経費にできない
青色事業専従者給与(届出書提出済・適正額)・15歳以上の生計同一親族・年6ヶ月超従事届出書未提出の家族給与・適正額を超える給与・15歳未満の家族

19. 雑費

経費にできる 経費にできない
他科目に分類しにくい少額経費・クリーニング代(事業用)・引越費用(事業移転)・オフィス清掃代経費全体の10%超の雑費(他科目への振分が必要)

💡 雑費は経費全体の5〜10%以内に抑える

雑費が多いと「内訳が分からない」と税務調査で指摘されます。年間50万円以上を雑費にしている場合、消耗品費・事務用品費・通信費・支払手数料など、より具体的な科目に振分けるのが安全です。

10万円・20万円・30万円・40万円ルール:減価償却の境界

固定資産(機械・備品・車両など)は、取得価額によって経費化のタイミングが変わります。2026年4月の少額減価償却特例改正に注意してください。

取得価額 処理方法 勘定科目
10万円未満全額一括経費消耗品費
10万円以上20万円未満3年間均等償却(一括償却資産)減価償却費
10万円以上30万円未満
(2026年3月以前取得・青色)
少額減価償却特例で全額一括経費消耗品費(年間300万円まで)
10万円以上40万円未満
(2026年4月以降取得・青色)
少額減価償却特例で全額一括経費消耗品費(年間300万円まで)
30万円(40万円)以上法定耐用年数で減価償却減価償却費

📢 2026年4月から少額減価償却特例が30万円→40万円に拡充

令和8年度税制改正により、青色申告者の少額減価償却資産特例の上限が30万円未満から40万円未満に拡大されます(2026年4月1日以降取得分)。年間合計300万円までの上限はそのまま。30万円以上40万円未満の購入予定がある方は、4月以降の取得が有利です。

業種別の経費率の目安(みなし仕入率参考)

「自分の経費率は適正か?」を判断する目安として、消費税の簡易課税制度における「みなし仕入率」が参考になります。

業種 みなし仕入率 経費率の参考値
第1種:卸売業90%75〜90%
第2種:小売業80%65〜80%
第3種:製造業・建設業70%55〜70%
第4種:飲食業・その他60%45〜60%
第5種:サービス業50%35〜50%
第6種:不動産業40%25〜40%

💡 経費率が業界平均から大きく外れる場合

業界平均の経費率を大きく上回る場合(例:Webデザイナーで70%超)、税務署のシステムで「異常値」として検出されやすくなります。経費率が高くなる合理的な理由(設備投資・大型外注など)を、書類で説明できるよう準備しておくことが重要です。

業種別の経費にできる代表項目

業種 代表的な経費項目
Webライター・編集者PC・モニター・取材交通費・参考書籍・ChatGPT・Notion・サブスク
エンジニアPC・サーバー代・GitHub・各種SaaS・技術書・勉強会参加費
デザイナーAdobe Creative Cloud・素材サイト料・Figma・タブレット・カラー校正紙
YouTuber・配信者カメラ・マイク・照明・編集ソフト・動画素材費・ロケ費・サムネイル外注
EC物販仕入代・出店料・配送料・包装資材・在庫保管費・撮影機材
飲食店食材仕入・店舗家賃・水道光熱費・厨房機器・制服・食器
美容師・エステ店舗家賃・施術用品・タオル・マシン・予約システム・SNS広告
配送業・運送業車両減価償却費・ガソリン代・自動車保険・整備費・高速代・駐車場
講師・教室運営教室家賃・教材費・備品・印刷費・予約システム・広告費
士業・コンサル専門書籍・会員費・セミナー受講料・名刺・PC・接待交際費

絶対に経費にならない7カテゴリ

どんなに事業に貢献していると主張しても、経費にできない支出があります。代表的な7カテゴリを把握しておきましょう。

カテゴリ 具体例 理由
①個人課税の税金所得税・住民税・国保・年金個人に対する課税のため
②反則金・罰金交通違反・延滞税・加算税法令違反のペナルティ
③本人の生活費食費・洋服代・娯楽費事業関連性なし
④借入金元本住宅ローン元本・事業借入の元本資産・負債の変動のため
⑤資産購入(原則)土地・建物・10万円以上の備品減価償却で経費化(土地は不可)
⑥本人福利厚生本人の健康診断・人間ドック事業主は福利厚生の対象外
⑦同一生計家族支払親・配偶者への家賃・給与所得税法第56条で不算入

確定申告ドットコム

大手監査法人出身の公認会計士・税理士が対応。
確定申告を 49,800円〜 で丸投げできます。

面倒な確定申告は専門家に丸投げ。会計ソフトの入力から提出まで、すべて代行します。

詳しくはこちらから →

グレーゾーン10事例:迷う経費の判定基準

明確な基準がなく判断に迷う支出について、税務調査での判定実例をベースに整理しました。

支出 判定基準 経費可否
①一人ランチ事業先での打合せ含む or なしなしは原則NG
②カフェでのPC作業業務目的が明確か会議費としてOK(常識的範囲)
③スーツ・洋服代私用との区別可能か作業着・制服のみOK
④英会話・スキルアップ事業特化か汎用か事業特化はOK
⑤ジム会費事業との関連性原則NG(モデル等を除く)
⑥旅行・観光業務目的の証明取材・視察証明可ならOK
⑦書籍代(雑誌等)事業内容との関連性業界誌・専門書OK
⑧自宅用家電(空気清浄機等)事業用専用スペース設置事業按分でOK
⑨美容代・整体代職業上の必要性原則NG(芸能人等は例外)
⑩友人との会食取引先・潜在客か取引関係証明できればOK

経費・資産の判定フローチャート

支出を見たときに、経費にすべきか資産計上すべきかの判定フローです。

ステップ 質問 No(該当しない)→
①事業に必要か?業務遂行に直接関係するか経費不可・全額家事費
②私用混在?家事との兼用がある全額経費
②-Yes 家事按分実施合理的な按分率を計算事業分のみ経費
③10万円以上?取得価額が10万円以上か消耗品費で全額経費
④30万円(40万円)未満?青色少額減価償却特例の対象減価償却資産
④-Yes 一括償却年間300万円までの上限内全額一括経費(青色のみ)
⑤土地?土地の取得減価償却で耐用年数償却
⑤-Yes 償却対象外土地は減価しない資産資産計上のみ・経費化なし

経費を最大化する5つの節税テクニック

テクニック1:青色申告に切り替える

白色申告から青色申告に切り替えるだけで、最大65万円の特別控除+少額減価償却特例の利用が可能になります。事業所得300万円のフリーランスなら年20万円超の節税効果。

テクニック2:小規模企業共済に加入

個人事業主の退職金制度。月額1,000円〜70,000円を全額所得控除できます。年84万円の控除で、税率20%なら年16.8万円の節税効果。

テクニック3:iDeCo・国民年金基金の活用

iDeCo(個人型確定拠出年金)月額68,000円まで・国民年金基金月額68,000円までは小規模企業共済等掛金控除の対象。両方合算で年間最大81.6万円控除。

テクニック4:ふるさと納税

所得に応じた限度額内のふるさと納税は、実質2,000円の負担で返礼品を受け取れます。事業所得が増えるほど枠が拡大するため、青色申告との相乗効果あり。

テクニック5:倒産防止共済の活用

取引先の倒産対策として加入する共済。月5,000円〜200,000円(年額最大240万円)が全額経費。40ヶ月以上加入で解約時に100%返戻されるため、実質的に課税繰延べ手段として活用可能。

🧮 5テクニック併用の節税効果(事業所得500万円のケース)

青色65万円控除+小規模共済84万円+iDeCo27.6万円+倒産防止共済240万円=合計416.6万円の所得圧縮
所得税率20%+住民税10%換算で年125万円の節税効果
(倒産防止共済は将来課税ありの繰延べ)

経費計上でやってはいけない10のNG行為

NG行為 リスク
①家事費の全額経費化否認・追徴課税
②領収書の改ざん重加算税(35〜40%)
③架空経費の計上脱税認定・刑事告発
④雑費の多用税務調査の対象になりやすい
⑤同一エピソードの使い回し摘要不一致で否認
⑥10万円以上を消耗品費減価償却ルール違反
⑦同一生計家族への家賃計上所得税法第56条違反
⑧本人の医療費を経費化所得控除と混同(別ルートで処理)
⑨売上比で異常な経費率税務署の異常値検出
⑩証憑なしで高額計上立証責任を果たせず否認

確定申告ドットコムの経費判定サポート

サービス 内容
勘定科目の判定業種・支出の性質に応じた最適仕訳
経費もれ漏れチェック業種別の標準経費との突合
減価償却プラン少額減価償却特例の最適活用
節税商品の提案小規模企業共済・iDeCo・倒産防止共済
税務調査立会い経費否認リスクの事前対策

よくある質問(FAQ)

経費に上限はありますか?
金額的な上限はありません。事業の継続・拡大に必要な支出であれば全額経費になります。ただし、売上に対して異常に高い経費率は税務調査で指摘されやすいため、業界平均からの逸脱に説明できるかが重要です。
領収書がない経費は計上できますか?
電車賃・自販機・慶弔費など領収書が出ない取引は、出金伝票で代替できます。クレジットカード明細・銀行振込記録なども補完証拠として有効です。ただし、所得税は認められても消費税の控除はインボイスがないと不可なので注意が必要です。
10万円以上のパソコンは経費にできませんか?
青色申告者なら少額減価償却特例で30万円(2026年4月以降は40万円)未満まで全額一括経費化できます(年300万円まで)。それ以上は法定耐用年数(PCは4年)で減価償却します。10〜20万円なら一括償却資産として3年均等償却の選択も可能です。
家族との食事代は経費になりますか?
原則として経費になりません。同一生計家族との食事は私的支出と判定されます。ただし、青色事業専従者として届出済みの家族との会議の打合せ食事は、合理性があれば会議費として計上可能なケースもあります。
スーツ代は経費になりますか?
基本的に経費にできません。私用との区別がつかないためです。ただし、店舗での制服・作業着・特定のユニフォームは経費OK。冠婚葬祭用のフォーマルスーツも、職業上必須であれば認められるケースがあります。
事業用の銀行口座は必須ですか?
法的義務はありませんが、強く推奨します。事業用と個人用の口座を分けることで、事業のお金の流れが明確になり、確定申告・税務調査対応が大幅に楽になります。クラウド会計ソフトとの連携もスムーズです。
税務調査で経費を否認されたらどうなりますか?
否認された経費分について、所得税・住民税・国民健康保険料が再計算され追徴税額が発生します。さらに過少申告加算税(10〜15%)・延滞税(年8.7〜14.6%)が加算されます。仮装隠蔽認定なら重加算税35〜40%まで上乗せ。日頃から証憑と摘要を整備することが重要です。
経費の保存期間はどれくらいですか?
青色申告は7年間(欠損金繰越期間は10年)、白色申告も原則7年間の保存義務があります。電子取引データは電子帳簿保存法の要件に従い、データのまま保存(紙印刷不可)。経費の証憑は事業終了後も保管する必要があります。
仕事用と私用の兼用スマホ代はどう計上しますか?
使用時間や通話明細から事業使用率を算出し、家事按分します。通信費科目で計上し、按分率は通常50〜80%程度。事業専用回線を別途契約すれば100%経費になるため、月額3,000円程度の格安SIMでの分離もおすすめです。
クラウド会計ソフトの費用はどの科目?
通信費または支払手数料が一般的です。月額のサブスク型なら通信費、年払い型なら支払手数料が分かりやすい区分。継続性ルールで毎年同じ科目を使うことが重要です。
セミナー受講料・書籍代は経費にできますか?
事業に直接関連する内容ならOKです。Webデザイナーがデザインセミナー、税理士が税務セミナー、エンジニアが技術書というように、職業との直接関連性が説明できれば認められます。一般教養や趣味の範囲は不可。「研修費」「新聞図書費」科目で計上します。

📋 この記事のポイント

  • 経費の3要件:事業関連性・支払事実・金額合理性
  • 青色申告決算書の19標準勘定科目を使い切ることが基本
  • 10万円未満→消耗品費・10〜30(40)万円→少額償却特例・以上→減価償却
  • 2026年4月から少額減価償却特例が30万円→40万円に拡充
  • 業種別経費率(みなし仕入率)から異常値を自己チェック
  • 絶対経費にならない7カテゴリ:個人税金・反則金・生活費・元本・資産・本人福利厚生・同一生計家族
  • グレーゾーン10事例の判定基準を業務関連性で整理
  • 節税5テクニック:青色申告・小規模共済・iDeCo・ふるさと納税・倒産防止共済
  • 雑費は経費全体の10%以内に抑え、税務調査リスクを下げる
  • 証憑保存は7〜10年、電子データは電子帳簿保存法対応必須

確定申告ドットコム

大手監査法人出身の公認会計士・税理士が対応。
確定申告を 49,800円〜 で丸投げできます。

面倒な確定申告は専門家に丸投げ。会計ソフトの入力から提出まで、すべて代行します。

詳しくはこちらから →