確定申告の必要書類リスト【個人事業主・副業・年金受給者別】

確定申告の必要書類リスト【個人事業主・副業・年金受給者別】
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確定申告の必要書類リスト【個人事業主・副業・年金受給者別】

確定申告の必要書類は立場・所得の種類・適用する控除によって異なります。本記事では「個人事業主」「副業会社員」「年金受給者」の3パターン別に必要書類を完全リスト化。さらに14種類の控除別の追加書類と入手先・取得期限まで一覧で確認できます。書類漏れを防ぐためのチェックリストとしてご活用ください。

🏆 結論:必要書類は「共通5種類」+「立場別」+「控除別」の3層で整理する

確定申告の必要書類は、①全員共通(本人確認・申告書・口座情報など5種類)、②立場別(個人事業主は決算書、副業会社員は源泉徴収票、年金受給者は公的年金等の源泉徴収票)、③控除別(医療費・住宅ローン・寄附金など14種類)の3層構造で考えます。控除証明書は10〜11月に各機関から郵送されるため、紛失せず大切に保管しましょう。e-Taxとマイナポータル連携を使えば、控除証明書の自動取得で書類準備が大幅に省力化できます。

全員共通の必要書類【5種類】

確定申告では立場や所得に関わらず、誰もが用意する5つの基本書類があります。まずこれらを揃えてから、立場別・控除別の追加書類を準備しましょう。

No. 書類 用途・備考 入手先
本人確認書類マイナンバーカード or 通知カード+運転免許証市区町村役場
確定申告書(第一表・第二表)2025年分(令和7年分)の最新様式国税庁サイトDL or 税務署
所得を明らかにできる書類青色申告決算書/収支内訳書/源泉徴収票など立場により異なる
控除を受けるための証明書該当する控除がある場合のみ各控除発行機関
還付金振込先口座の通帳・キャッシュカード本人名義の口座番号がわかるものご自身の口座情報

💡 マイナンバーカードを推奨する理由

マイナンバーカード1枚で「番号確認」と「身元確認」の両方を満たせるため最も簡便です。e-Taxを使えば本人確認書類のコピー添付も不要。2025年9月末でID・パスワード方式の新規発行が停止されたため、e-Tax利用にはマイナンバーカードがほぼ必須になりました。

📢 2026年(令和7年分)の主な変更点

基礎控除が段階制で最大95万円まで引き上げ・給与所得控除最低保障65万円・特定親族特別控除(3〜63万円・19〜22歳の親族)新設・扶養配偶者の所得要件「58万円以下」に変更など複数の改正があります。書類準備の前に最新の控除内容を確認しましょう。

【パターン1】個人事業主・フリーランスの必要書類

個人事業主・フリーランスは「事業所得」を申告するため、青色申告か白色申告かによって決算書類が異なります。

青色申告の場合

No. 書類 内容
確定申告書(第一表・第二表)事業所得の収入・所得金額・税額計算
青色申告決算書(4ページ)損益計算書・月別売上・減価償却・貸借対照表
本人確認書類マイナンバーカード等
所得控除の証明書後述の14種類の控除別書類
還付金振込口座の情報通帳・キャッシュカード

白色申告の場合

No. 書類 内容
確定申告書(第一表・第二表)事業所得の収入・所得金額・税額計算
収支内訳書(2ページ)売上・経費の集計表
本人確認書類マイナンバーカード等
所得控除の証明書該当する控除分
還付金振込口座の情報通帳・キャッシュカード

個人事業主が手元に保管しておくべき書類(提出は不要だが7年保存)

確定申告書には添付しないものの、税務調査に備えて7年間(白色は5年)の保存義務がある書類です。クラウドストレージやファイリングで整理しておきましょう。

分類 具体的な書類 保存期間
帳簿仕訳帳・総勘定元帳・現金出納帳・売掛帳・買掛帳7年(青色)
取引書類請求書・領収書・納品書・契約書7年(青色)/ 5年(白色)
電子取引データPDF領収書・メール添付請求書・ECサイト明細7年(電子保存義務)
通帳・カード明細事業用銀行口座・クレジットカード明細7年
支払調書取引先から発行された支払調書7年
在庫・固定資産棚卸表・固定資産台帳7年

⚠️ 電子取引データは紙保存できません

2024年1月から完全施行された電子帳簿保存法により、メール添付の請求書PDF・ECサイトの取引明細など「電子で受け取った取引書類」は、紙に印刷して保存することができません。電子データのまま、検索要件を満たした形で保存する必要があります。

【パターン2】副業会社員の必要書類

本業の給与収入があり、副業で年20万円超の所得がある会社員は確定申告が必要です。副業の所得が「給与所得」「事業所得」「雑所得」のどれに該当するかで書類が変わります。

副業の所得区分による書類の違い

副業の所得区分 具体例 必要書類
給与所得アルバイト・パート・派遣副業先の源泉徴収票
事業所得継続的なフリーランス業(300万円超 or 帳簿あり)青色申告決算書 or 収支内訳書
雑所得クラウドソーシング・原稿料(300万円以下で帳簿なし)取引明細・支払調書
不動産所得アパート・マンション経営青色申告決算書 or 収支内訳書(不動産用)
譲渡所得株式・暗号資産・不動産売却特定口座年間取引報告書・売却契約書

副業会社員の必要書類セット

No. 書類 入手元 取得時期目安
確定申告書(第一表・第二表)国税庁サイトDLいつでも
本業の源泉徴収票本業勤務先12月〜1月
副業の所得書類(区分による)副業先・自己作成12月〜1月
副業の経費を裏付ける領収書・帳簿自己保管通年
本人確認書類市区町村役場事前取得
控除証明書(該当する場合)各機関10〜11月郵送
還付金振込口座情報自己保管事前確認

⚠️ 副業20万円以下でも住民税申告は必要

「副業所得20万円以下なら申告不要」は所得税の特例であり、住民税には適用されません。市区町村への住民税申告が別途必要です。住民税の申告をしないと延滞税・無申告加算税の対象となるため注意してください。

会社員が確定申告するその他のケース

副業以外でも、以下のケースでは会社員の確定申告が必要または有利になります。

ケース 必要な追加書類
給与年収2,000万円超通常の源泉徴収票で対応
2か所以上から給与受取すべての勤務先の源泉徴収票
医療費10万円超医療費控除の明細書
住宅ローン控除(初年度)借入金残高証明書・登記事項証明書等
ふるさと納税6団体超寄附金受領証明書(全件分)
退職金で「申告書」未提出退職所得の源泉徴収票
災害・盗難で損失(雑損控除)罹災証明書・修繕費領収書

【パターン3】年金受給者の必要書類

公的年金等の収入が400万円以下かつ他の所得が20万円以下の年金受給者は、原則として確定申告不要(確定申告不要制度)です。ただし医療費控除・寄附金控除を受ける場合や、所得20万円超の場合は申告が必要です。

年金受給者の確定申告が必要なケース

条件 申告の必要性
公的年金400万円以下&他所得20万円以下原則不要(控除受給で還付の可能性あり)
公的年金400万円超申告必須
他の所得20万円超申告必須
医療費控除を受けたい申告で還付の可能性あり
寄附金控除(ふるさと納税等)申告で還付の可能性あり
遺族年金・障害年金のみ非課税のため申告不要

年金受給者の必要書類

No. 書類 送付元・取得時期
確定申告書(第一表・第二表)国税庁サイトDL
公的年金等の源泉徴収票日本年金機構(1月中旬郵送)
私的年金の支払証明書生命保険会社等
本人確認書類マイナンバーカード等
控除証明書医療費控除・社会保険料控除等
還付金振込口座情報通帳・キャッシュカード

💡 公的年金等の源泉徴収票は1月中旬に郵送

日本年金機構から、毎年1月中旬に「公的年金等の源泉徴収票」が郵送されます。紛失した場合は、ねんきんダイヤル(0570-05-1165)か最寄りの年金事務所で再発行を依頼できます。再発行は申請から1〜2週間程度かかるため、確定申告期限ギリギリは避けましょう。

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所得控除別の追加書類【14種類】

所得控除を適用するには、それぞれ証明書類が必要です。控除証明書の多くは10〜11月に郵送されるため、紛失せず保管しましょう。

控除名 必要書類 送付元・取得時期
①医療費控除医療費控除の明細書(自己作成)・医療費通知健保組合(2月)or 自己集計
②セルフメディケーション税制明細書・健康診断結果(取組証明)薬局領収書・健診機関
③社会保険料控除国民年金保険料控除証明書・国保納付済額のお知らせ日本年金機構(11月)・市区町村
④小規模企業共済等掛金控除掛金払込証明書(小規模企業共済・iDeCo)中小機構・運営管理機関(10〜11月)
⑤生命保険料控除生命保険料控除証明書生命保険会社(10〜11月)
⑥地震保険料控除地震保険料控除証明書損害保険会社(10〜11月)
⑦寄附金控除(ふるさと納税)寄附金受領証明書 or 特定事業者の年間寄附金控除証明書寄附先自治体・ふるさと納税サイト
⑧障害者控除障害者手帳のコピー(添付不要だが手元保管)市区町村
⑨寡婦・ひとり親控除該当事実の確認書類(戸籍謄本等は不要)市区町村
⑩勤労学生控除学生証コピー在学校
⑪雑損控除罹災証明書・盗難被害届・修繕費領収書市区町村・警察・修繕業者
⑫住宅ローン控除(初年度)借入金残高証明書・登記事項証明書・売買契約書のコピー・耐震基準適合証明書(中古)金融機関・法務局・不動産会社
⑬住宅ローン控除(2年目以降)借入金残高証明書のみ金融機関(10月)
⑭配偶者控除・扶養控除対象者の所得確認資料(添付不要)配偶者・扶養親族の収入資料

マイナポータル連携で自動取得できる書類

e-Taxとマイナポータルを連携すると、以下の控除証明書を自動取得して申告書に反映できます。書類の郵送を待たず、紙の保管も不要になります。

2026年(令和7年分)対応データ 送信元
給与所得の源泉徴収票勤務先(対応企業のみ)
公的年金等の源泉徴収票日本年金機構
医療費通知(健康保険組合)健保組合
生命保険料控除証明書対応生命保険会社
地震保険料控除証明書対応損害保険会社
国民年金保険料の控除証明書日本年金機構
小規模企業共済等掛金(iDeCo)運営管理機関
寄附金控除(ふるさと納税)特定事業者(ポータルサイト)
住宅ローン控除(年末残高)対応金融機関
特定口座年間取引報告書対応証券会社

※2026年は新たに「生命保険一時金」「損害保険満期返戻金」「寄附金(年間データ)」が追加対応予定。マイナポータル連携の詳細はマイナンバーカードを使った確定申告記事で解説しています。

書類の取得タイミング・年間スケジュール

各書類の入手タイミングを年間スケジュールで把握しておくと、確定申告期に慌てずに済みます。

時期 取得すべき書類 アクション
10月生命保険・地震保険料控除証明書、住宅ローン年末残高証明書郵送物を専用ファイルに保管
11月国民年金控除証明書、小規模企業共済・iDeCo掛金証明書同上
12月本業の源泉徴収票(年末調整後)、ふるさと納税受領証明書(最終分)同上
1月中旬公的年金等の源泉徴収票(日本年金機構)、副業先の源泉徴収票未着の場合は問い合わせ
2月初旬医療費通知(健保組合)、特定口座年間取引報告書(証券会社)不足書類の最終確認
2月16日〜3月16日確定申告期(書類集約・申告書作成)書類セットを完成させ提出

書類紛失時の再発行方法

確定申告期に「あの控除証明書がない!」と気づくケースは多いです。再発行の方法と所要時間を整理しました。

紛失した書類 再発行先 所要時間
本業の源泉徴収票勤務先の人事・経理1〜3営業日
公的年金等の源泉徴収票ねんきんダイヤル / 年金事務所1〜2週間
国民年金控除証明書ねんきん加入者ダイヤル1〜2週間
生命保険料控除証明書保険会社のコールセンター1〜2週間
住宅ローン残高証明書借入金融機関1週間程度
ふるさと納税受領証明書寄附先自治体 or ふるさと納税サイト即日〜2週間
特定口座年間取引報告書証券会社の取引画面 or コールセンター即日(電子交付)

💡 マイナポータル連携で再発行の手間ゼロ

マイナポータル連携を設定しておけば、紛失しても電子データで取得できるため、再発行待ちのリスクが激減します。連携設定は1度きりで翌年以降も自動取得できるため、長期的にも有益です。

書類準備でよくある失敗パターン

失敗パターン 影響 対処法
控除証明書の紛失(保険・年金)控除を受けられず税額アップ10〜11月の郵送物を専用ファイルに即保管
医療費の領収書を期中に捨てた医療費控除10万円超の機会逃失通年で医療費専用ボックス保管・健保組合の通知活用
マイナンバー番号確認書類なし本人確認不備で受理されずマイナンバーカード or 通知カードを事前確認
副業の経費領収書を集めていない経費計上できず納税額アップ通年で領収書保管習慣・スマホ撮影でPDF化
ふるさと納税のワンストップ特例と確定申告の二重申請ワンストップ特例が無効に確定申告するなら受領証明書を全件用意
2か所給与の片方の源泉徴収票忘れ所得漏れで修正申告必要勤務先全件から源泉徴収票を取得
電子取引データを紙で保管電子帳簿保存法違反のリスクPDF・データのまま検索要件付き保存
還付金口座を本人名義以外で記入還付金が振り込まれない必ず本人名義の口座を指定

💡 実務のポイント

確定申告の書類準備で最も多いトラブルが「控除証明書の紛失」です。10〜11月に届く郵便物を専用クリアファイルに即入れる習慣をつくるだけで、確定申告期の書類探しの時間が大幅に減ります。スマホで撮影してクラウド保管しておくとさらに安心です。

よくある質問

源泉徴収票は必ず確定申告書に添付しないといけませんか?
2019年4月1日以降、給与所得・退職所得・公的年金等の源泉徴収票の添付は不要になりました。ただし申告書の作成には金額情報が必要なので、手元に保管しておく必要があります。e-Taxで申告する場合も、源泉徴収票の内容を入力する必要があるため、本人確認書類と一緒に保管しましょう。
医療費の領収書は確定申告書に添付しますか?
添付不要です。2017年分以降、医療費の領収書を「医療費控除の明細書」に置き換えるルールに変更されました。明細書には支払日・医療機関名・支払金額を集計します。健康保険組合から発行される「医療費通知」を添付すれば明細書の記載を一部省略できます。ただし領収書は5年間の保存義務があるため、自宅で保管が必要です。
ふるさと納税のワンストップ特例を使ったのですが、確定申告で寄附金控除を受けられますか?
確定申告をする場合、ワンストップ特例は自動的に無効になります。確定申告で寄附金控除を受けるには、すべての寄附先の「寄附金受領証明書」を用意して申告書に記載する必要があります。ワンストップ特例の自治体だけ申告漏れすると、税額計算がずれるので全件分を集めましょう。
マイナンバーカードを持っていません。通知カードでも本人確認できますか?
通知カード(記載内容が現在のものと一致している場合)と運転免許証等の身元確認書類のセットで本人確認できます。マイナンバーカードがない場合、e-Taxによる電子申告は実質困難になるため、紙提出または税務署窓口提出になります。確実かつ便利に申告したい場合はマイナンバーカードの取得を検討してください。
副業の収入が20万円以下ですが、書類を集める必要はありますか?
所得税の確定申告は不要ですが、住民税の申告では金額に関わらず申告が必要です。市区町村役場で「住民税申告書」を入手し、副業の収入と経費を集計して提出します。所得税の確定申告と書類は概ね共通しているため、領収書・支払調書等は通年で保管しておきましょう。
電子取引データを紙に印刷して保存してはいけないと聞きましたが本当ですか?
本当です。2024年1月から完全施行された電子帳簿保存法により、メール添付の請求書PDF・ECサイトの取引明細など電子で受け取った取引書類は、電子データのまま検索要件を満たして保存する必要があります。紙印刷のみは違反となり、青色申告承認の取消しリスクもあるため注意が必要です。
公的年金等の源泉徴収票が届きません。どこに問い合わせればいいですか?
日本年金機構の「ねんきんダイヤル(0570-05-1165、ナビダイヤル)」または最寄りの年金事務所に問い合わせてください。再発行は申請から1〜2週間程度かかるため、確定申告期限ギリギリは避けましょう。マイナポータル連携を事前に設定しておけば、電子データで即時取得が可能です。
確定申告書の様式は毎年変わりますか?
はい、毎年改正があります。「令和7年分」の様式を必ず使ってください。古い様式(令和6年分等)で提出すると受理されないため、国税庁サイトから最新の様式をダウンロードするか、税務署で最新版を入手しましょう。e-Taxを使えば自動的に最新様式が適用されます。

まとめ

📋 この記事のポイント

  • 必要書類は共通5種類+立場別+控除別の3層構造で整理
  • 個人事業主は青色は決算書4ページ・白色は収支内訳書2ページ
  • 副業会社員は本業の源泉徴収票+副業の所得書類が基本
  • 年金受給者は公的年金等の源泉徴収票が必須(1月中旬郵送)
  • 控除証明書は10〜11月に各機関から郵送。専用ファイルで保管
  • マイナポータル連携で控除証明書を自動取得・書類準備が省力化
  • 電子取引データは紙印刷不可・電子のまま検索要件付き保存
  • 領収書等の保存期間は青色7年・白色5年

✅ 次のアクション

  • 10〜11月の郵便物を確認し、控除証明書を専用ファイルに保管
  • マイナンバーカードを準備(未取得なら申請)
  • マイナポータル連携を設定して翌年の手間を削減
  • 1月中旬に源泉徴収票(本業・副業・年金)を取得
  • 2月初旬までに必要書類セットを完成させる

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