フリーランスが初めて確定申告するときの手順まとめ

フリーランスが初めて確定申告するときの手順まとめ

フリーランスになって初めての確定申告。「何から手をつければいいのか全然分からない」という方は多いです。

この記事を読めば、フリーランス1年目の確定申告の全体像がつかめます。

1
開業届と青色申告の出し方
2
青色vs白色の具体的な節税額
3
経費管理のやり方と経費率の目安
4
売上別・手取り早見表
5
確定申告しないとどうなるか
結論から言うと、やることは大きく分けて5つだけです。
📝
開業届を出す
📘
青色申告を申請
🧾
経費を管理
📋
書類を準備
🖥
e-Taxで申告

フリーランスの確定申告はいつ、誰がやるのか

確定申告の対象期間は1月1日〜12月31日の1年間です。翌年の2月16日〜3月15日の間に、前年分の所得と税金を税務署に申告します。

会社員は年末調整で会社がやってくれますが、フリーランスは自分で申告する必要があります。

「所得」とは? ── 売上から経費を引いた金額のことです。
売上
200万円
経費
50万円
所得
150万円
所得が48万円(基礎控除額)を超えたら確定申告が必要です。
赤字でも申告した方がいい理由
青色申告をしていれば、赤字を翌年以降3年間繰り越せます。来年黒字になった時に税金を減らせるので、赤字でも申告しておきましょう。

まず最初にやること:開業届と青色申告承認申請書

フリーランスとして活動を始めたら、まず2つの届出を税務署に提出します。

1
事業開始から1ヶ月以内

開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)

事業を始めた日から1ヶ月以内に提出するルールですが、遅れても罰則はありません。まだ出していない方は今からでも大丈夫です。

2
開業から2ヶ月以内 or 3月15日まで

青色申告承認申請書

この申請をしておくと、最大65万円の所得控除が受けられます。提出していない方は自動的に白色申告になりますが、白色にはこの控除がありません。

5分で提出する方法

マネーフォワード開業届やfreee開業などの無料ツールを使えば、スマホから5分で作成・提出できます。税務署に行く必要はありません。

青色申告と白色申告、どちらを選ぶべきか

結論としては、青色申告一択です。

青色申告(65万円控除)白色申告
特別控除65万円なし
赤字の繰越3年間OKできない
帳簿の義務複式簿記簡易簿記
提出方法e-Taxで65万控除紙でもOK
所得300万円の場合、年間の税金+社会保険料
白色申告
約83万円
青色65万控除
約65万円
青色申告にするだけで
年間 約18万円お得
白色申告を選ぶメリットはほぼありません。
白色でも帳簿の作成義務はあるため、手間はさほど変わらないのに控除がゼロです。まだ青色申告承認申請書を出していない方は、来年分に間に合うよう3月15日までに提出しておきましょう。

「複式簿記とかe-Taxとか、正直自分でやる自信がない…」という方も大丈夫。記帳から電子申告まで、全部税理士に任せる方法もあります。

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日々の経費管理:何を残せばいいのか

確定申告で最も重要なのが経費の管理です。フリーランスが経費にできるものは「事業に関係する支出」です。

  • パソコン・モニターなどの機材
  • インターネット・携帯電話の通信費
  • 自宅の家賃の一部(家事按分)
  • 交通費(電車・タクシー)
  • 書籍・セミナー代
  • ソフトウェア利用料(Adobe等)
  • 打ち合わせの飲食代
  • 事務用品・消耗品
経費にできるかの判断基準
「この支出がなければ売上を得られなかったか?」── 迷ったらこの基準で考えてください。事業に関係する支出であれば、積極的に経費に計上しましょう。
領収書の保管ルール
  • 保管期間は7年間
  • 紙で残すのが面倒なら、スマホで撮影して画像保管でもOK
  • 月ごとに封筒に分けておくだけで申告時の負担が激減します

確定申告に必要な書類

種類具体的な書類
収入関係売上の請求書、取引先からの支払調書(なくてもOK)
経費関係領収書・レシート、クレジットカード明細、銀行通帳
本人確認マイナンバーカード(e-Tax必須)
控除関係国民年金・国保の支払額、生命保険料控除証明書、ふるさと納税の受領証明書、医療費領収書、住宅ローン年末残高証明書
その他前年の確定申告書の控え(あれば便利)

ふるさと納税をしている方は、寄附金受領証明書を忘れずに。限度額内であれば自己負担2,000円で税金が控除されます。

確定申告書の作成と提出方法

方法特徴おすすめ
e-Tax(電子申告)マイナンバーカード+スマホで自宅から提出。e-Taxなら65万円控除(紙提出は55万円)。
税務署へ持ち込み印刷した申告書を直接持っていく。確定申告期間中は混雑。
郵送印刷して税務署に郵送。消印の日付が提出日に。

初めての方は、国税庁の確定申告書等作成コーナーで数字を入力していくのが最も手軽です。ただし入力項目が多く、勘定科目や減価償却の知識がないと途中で詰まることがよくあります。

売上別:フリーランスの手取り早見表

「結局、手元にいくら残るの?」が最も気になるところだと思います。青色65万円控除、経費率25%、扶養なし、国年+国保加入の条件で概算しました。

年間売上経費所得税住民税国保+年金手取り手取り率
300万円75万2.6万9.5万32万181万円60%
400万円100万7.2万15万40万238万円59%
500万円125万13万21万48万293万円59%
600万円150万20万27万55万348万円58%
800万円200万38万40万67万455万円57%
1,000万円250万60万54万77万559万円56%
ポイント:手取り率はおよそ56〜60%
売上が増えても税率が上がるため、手取り率は大きくは変わりません。「売上の4割は税金と社会保険」と覚えておくと資金計画が立てやすくなります。

年間スケジュール:何月に何をやるか

「いつ何をすればいいか」を時系列でまとめました。開業1年目の方は上から順にチェックしてください。

開業時
開業届+青色申告承認申請書を提出。freee開業やマネーフォワードなら5分で完了。
毎月
領収書・レシートを月ごとに封筒に入れて保管。クレジットカード明細も保存。
6月
住民税の通知が届く(前年分)。1年目は前年所得がなければ通知は来ません。
10月
生命保険料控除証明書が届き始める。紛失しないよう1か所にまとめておく。
11月
ふるさと納税のラストスパート。限度額を確認して12月末までに寄附を完了させる。
12月
年間の売上・経費を集計。足りない領収書がないか最終チェック。
1月
国民年金の控除証明書が届く。確定申告書の作成を開始。
2-3月
確定申告期間(2月16日〜3月15日)。e-Taxで電子申告。還付金がある場合は1〜2ヶ月後に振り込み。

確定申告しないとどうなる?ペナルティ一覧

「面倒だから来年でいいや」「バレないだろう」は非常に危険です。確定申告をしなかった場合、以下のペナルティが課されます。

無申告のペナルティ

無申告加算税
15〜20%
延滞税(年利)
最大14.6%
重加算税(悪質な場合)
40%
青色申告の取消
65万円控除消滅

たとえば本来の税額が20万円の場合、無申告加算税だけで3〜4万円が上乗せされます。さらに延滞税が日割りで加算されるため、遅れれば遅れるほど負担が増えます。

また、2年連続で期限後申告をすると青色申告の承認が取り消されることがあります。65万円控除が使えなくなるので、実質的なダメージは数十万円規模です。

「確定申告が面倒」は、プロに任せれば解決します。
ペナルティを受けるリスクと、税理士に数万円で頼むコスト。どちらが合理的かは明らかです。

初めての確定申告で失敗しないための3つのポイント

失敗① ギリギリに始める

2月に入ってから領収書を集め始めると、整理だけで数日かかります。日頃から月ごとに領収書を分けておくだけで、申告時の負担は大幅に減ります。

失敗② 経費を計上しなさすぎる

「経費にしていいか分からない」と慎重になりすぎて、本来経費にできるものを計上し忘れるケースが多いです。事業に関係する支出は積極的に計上しましょう。

失敗③ 税金の支払いに驚く

フリーランスは所得税だけでなく住民税・国保・年金・事業税も支払います。売上の20〜30%は税金用に別口座に確保しておくのがおすすめです。

売上の使い道イメージ(売上500万円の場合)

生活費 45%
経費 25%
税金・社保 30%

「自分でやるのは面倒だけど、税理士は高いし…」という方へ。記帳から電子申告まで全部込みで29,800円〜。税理士相場の5分の1です。

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まとめ

フリーランス1年目の確定申告 やることリスト

  1. 1開業届と青色申告承認申請書を出す
  2. 2青色申告(65万円控除)を選ぶ
  3. 3領収書を日頃から保管する
  4. 4必要書類を揃える
  5. 5確定申告書を作成してe-Taxで提出する

「全部自分でやるのは不安」「そもそも会計の知識がない」という方は、税理士に丸投げするのが最も確実です。

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